がん家系。
わたしの父方の家系は、がん家系だ。
おじいちゃんもおばあちゃんも70~80代くらいでがんで亡くなっているし、親戚のおじさんもがんの手術をしていたり60代でなくなっている人もいる。
うちの父も、60代半ばで腸閉塞からの大腸がんの手術で死の淵を彷徨ったが、その後有難いことにわりと元気になっている。
わたしは父親似であったり、子供の頃から母に「あんたはおばあちゃん(父方の)に体質が似てる」とか言われて育ったので、当然ぼんやりと「自分もいつかがんで死ぬんだろうな」という気持ちを心のどこかにずっと持ちながら生きてきた。
がんの知識がある人は亜硝酸ナトリウムが危険ということは聞いたことがあるかもしれない。
ウインナーやハム、ベーコンなどの加工品や、たらこや明太子によく使われている、色をよく見せる発色剤である。
がんになりやすい体質であるならば、これらはなるべく体に取り込まない方がいいらしい。そんなことをわりと若い段階から知ったわたしと妹は、20代半ば~30代頃からこの辺の食品は極力避けるようにしていた。
とはいえ、わたしはやっぱり自分に甘いところもあったりして、「たまにはちょっとぐらいならいっか」と食べてしまうこともあるけど、妹は絶対に口にしない確固たる意志の持ち主だったりする。
(同じく着色料も避けている)
やっぱりわたしは明太子もハムもベーコンもウインナーも好きなのだ。たまには食べたくなる。
なるべく亜硝酸ナトリウムが使われてないモノを選ぶが、普通のものよりお高いのでそうそう頻繁に買えるわけではない。
ある程度年をとったら昔よりは「量より質」とはなってきているものの、やっぱりまだ高いものを買うことに罪悪感のような、そこは長年染み付いた貧乏性で、少しでもお金を節約せねばと安いものを手にとってしまう。
近頃、ネットニュースで自分よりも若い世代でもがんで亡くなるという記事をちょくちょく見かける。
コロナとかワクチンとか様々な要素も関係あるのか無いのかその辺は定かではないが、若いうちからがんになる子が多いのは、こういったウインナーやハムなどを小さい頃から日々の食卓やお弁当で毎日のように食べていたり、外食でもビュッフェだの食べ放題でいくらでも好きなだけ取って必要以上に食べすぎてしまったり、そういうのも原因なのではないかなぁ?という気がしている。
若さゆえ、進行も早いのが恐ろしい。
わたし世代が子供の頃は、食べ放題のお店はまだ今ほどたくさんあったわけではないし(実際うちの近所にはまったくなかった)今のようなインスタ映えやキャラ弁文化もなかった。
よほどの裕福な家庭はどうか知らないが、一般的なそこそこの家なら一度に大量のハムやウインナーを食べたりする機会はそうなかったように思う。
我が家の場合、夫のぱんだ🐼さんは「ウインナーとごはん」の組み合わせがキライで、パンやパスタだと大丈夫だがごはんの時は絶対にウインナーを食べない。そうなると必然的に家でウインナーを使う料理も作らないし、お弁当にも入れない。
なので🐼さんと暮らし始めてから約20年、ウインナーを買う機会は本当に減った。結果、わたしのがんの予防になっているのである。感謝したい。
それとは別に、わたしはわさびが好きだ。
お寿司やお刺身につけるわさびはもちろんざるそばのつゆに入れるわさびも最高だし、わさびふりかけとか、わさび味のおかしとかお煎餅も好き。
あとはにんにくも好きで、にんにく料理を食べた後にくさいだとかにんにくは匂いがイヤだから食べたくないだとか、にんにくの悪口を言ってるやつにイラっとしてしまうぐらい大好きなのだ。ハートチップルとか大好き。
あの匂いが最高に良いのだし、あの匂いをくさいって思ったことがない。そんなのだいたいにんにくに失礼だし、にんにくを悪く言うやつは敵だ!とすら思っている。というのは半分冗談だけど、半分は本当だ。
玉ねぎも大好きで、炒めものにもサラダにもスープにもたくさん使うので玉ねぎのストックは切らさない。ドレッシングも玉ねぎのすりおろしが入ってる和風が1番好き。
これらは物心つく前からかついた後からかもわからないぐらい、いつの間にか自然にそうだった。
好きな食べ物は何ですか?という質問に、普通の子供だったらハンバーグとかカレーとか答える所を「玉ねぎ!」と言ってしまうような子供時代だった。
ある時、大人になってからこれらの「なんか好きでずっとよく食べている食べ物」が、がん予防の効果がある良い食材であることを知った。
その時なんだか妙に納得したのと同時に、「もしかしてわたしの意識とは別に、カラダが求めているのではないか?」と思った。
つまり、がんになりやすい遺伝子をもった体が「がんになるまい!」とそれらを食べろとわたしを動かしていたのではないか。
そう考えるととても面白いし、嗜好的な好き嫌いは置いといて、ニュートラルに自分の本能的な部分のカラダの声を聞くのって大事なことだと思うのだ。
別のパターンとしては子供の頃はポン酢があまり好きでなくてこれを使うものは避けてきたのだけど、30越えた辺りから急に「ポン酢うめぇー!」となったし、
20代までは甘いカフェオレやミルクティーが大好きだったのに、もう今では1口2口飲んで「うわぁ…甘すぎてムリ」と体が受け付けなくなってしまった。
子供の頃は苦くて食べれなかったものがある時期からとても美味しく感じるようになったり、その逆のパターンもあったりする。
それにもきっと、意味がある。
「頭の中で考えている好きなもの・キライなもの」と「今、カラダが必要としているもの」は違うのだ。
30を越えたら一度自分の好き嫌いを疑ってみたほうが良いというのが、自分の経験からの持論だ。
カラダの声を無視して思考停止で「好きなもの」だけを何十年も食べたり飲んだりし続けていると、若くても病気になるのかも知れないね。
(ただ、本当にキライなものはずっとキライだったパターンもある。年を取ってからリベンジしてみたが、タラとシナモンの味はやっぱり苦手なままだったし、食わず嫌いのまま一度も食べたことのない食べ物もわりとある)
まだこの先、どんな風に味覚が変わっていくのか楽しみだったりもする。
願わくば、あと30年ぐらいはがんに罹らずに生きたいものだなぁ。
20230406-14@negitoro.
20240204@negitoro.
(※この記事は旧ムジくらにUPしていたものをリライトして再掲載しました)
ガンにならないというこのお味噌汁も、もう何年続けてるかな~。日々努力してるよー。