ムジくら

人生を深く考えてみたり、研究した軌跡を残す40代HSP主婦のぐだぐだ日記。

音が気になるHSP

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音と、HSP。

わたしは子供の頃から「音」にとても敏感だ。

急に近くで大きな音がしたりすると心臓が飛び出そうになるぐらいびっくりする。それは自分が「小心者で臆病者な性格だから」だとずっと思っていた。

でも、どうやらそれはHSPの特徴だったようなのだ。

わたしの場合

例えば、爆音を鳴らして走る車やバイクが近くを通ると、とても不快になる。

どうしてわざわざ改造をしてまで騒音を撒き散らしながら走るのかまったく理解できないし、本人はカッコいいと思っているのかも知れないけれど、コチラとしては公害にしか感じず、やり場のない怒りがこみ上げてくることも多々ある。

選挙カーや、ちょっと変な感じの曲を大音量で流しながら走る車も苦手。

ジャカジャカ、キンキンするロックやヘビメタのような曲は避けたくなるし、目覚まし時計とかスマホの着信音もうるさい激しいものは苦手で、柔らかいオルゴール音とか小さめの音に設定している。

選挙カーは大人になった今ではもう怒りなどはないが、学生時代は試験前の時期によく選挙があったりして気になって試験勉強に集中できずイライラしていたことを思い出す。

大きな音も苦手だけど、逆に小さな音もとても気になってしまう。

時計のカチカチ音とかイヤホンから漏れるシャカシャカ音はもちろん気になるし、トイレの換気扇がつけっぱなしだったりすると音ですぐに気がついたり、

どこかの家のエアコンの室外機の音や外に止まっている車のエンジン音とか、普段しないようなかすかな音にも気づいたりするので「何の音かわかんないけど、なんか音がする」みたいなものが気になると眠れない時もあったり。

むかし住んでいたアパートでは、線路に近かったので電車の通る音がずっとしてて慣れるまでは大変だったなぁ。

隣の部屋の住人(大学生っぽい感じ)が友達を集めて深夜にバカ騒ぎしたり大きな音で曲をかけていて睡眠不足はザラだったし、上の階の住人の足音がうるさすぎて、何時にでかけて何時ごろ帰ってくるみたいな生活パターンを把握してしまうこともあった。

その頃に比べたら今はわりと静かなところで暮らせていて、音のストレスはだいぶ減ったけど。

(でも裏のお家の缶や瓶の捨て方がザツで、早朝とか真夜中でも時間を考えずに毎回音がガチャガチャ大きくて目が覚めてしまうことがけっこうある)

これだけ音を気にする性質なので、自分は普段からなるべく大きな音を立てないようにひっそりと生活している。

ドアの開け締めや足音も、それはもう忍びのごとくとても静かだ。

カツカツと音がなるような靴はぜったい選ばないし、寝ている人が近くにいると起こしたら悪いので呼吸することすら抑えてしまうような。

ドラゴンボールでいうと「完全に気を消しているので戦闘力はスカウターには表示されなくなる」みたいな感じだ。

気になりすぎてストレスに感じる面も多々あるけれど、

鳥のさえずりや虫の音で季節の変わり目をいち早く感じたり、水や波の音で癒やされたり、自然の環境音が体に染み込んでじんわりするようなそういった良い面もたくさんある。

オーケストラとか、楽器やオルゴールなどの音色は好きでとても癒やされる。

これが「HSPの気質」によるものということを知ってなるほどなーと思った。

それまではわたしにとってはこれが普通だと思っていたけど、普通の人よりも感じ取りやすい体質だったのだ。臆病なわけじゃなかった。

そして無意味に爆音を撒き散らす奴らは音を全く気にしない人々だったのだ。

それがわかっただけでも、ほんの少しだけ「やり場のない憤り」みたいなものが減ったというか「自分が他の人より気になりやすい体質で、そういうのが全く気にならない人もいるんだなー」ということに気づけたので、スッキリしました。

かと言って音が気にならなくなるわけではないけど。

聞こえてしまうものはしょうがないし、それによって生じるイライラ感はどうすることもできない。自分にできる範囲で、気になる「音」を上手に回避していくことも大事なんだと思う。

それを悪いこととは取らずに「他の人よりも音で危険を察知しやすく、いざという時に役立つ優れた能力だ」と思えば、少し心がラクになる気がする。
20231216@negitoro.